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CIS Controls v8.1 / 18項目の入門ガイド

会社の守りを、
ひとつずつ整える。

18項目を、★〜★★★の導入難易度で読む。

何をするのか。どこから始めるのか。
経営者・担当者が話し合える言葉で整理しました。

2026年10月22日 / 解説・難易度評価:ミズカミ株式会社

このページの読み方

星は、着手する際の負荷の目安。

専任のセキュリティ担当者が少なく、一般的なPC・クラウドサービスを利用する中小企業を想定しています。既存の管理機能と担当者による整理から始める場合の、技術設定・部門調整・継続運用の負荷で評価しました。

★〜★★★は当社独自の目安で、CIS公式の評価ではありません。 重要度・安全性・実施順序を示すものでもなく、IG1・IG2・IG3とは対応しません。各Controlには幅広い対策が含まれ、すべてを実装する難易度とは異なります。端末数、業種、扱う情報、既存環境により負荷は変わります。

CIS公式のIG(実装グループ)は、個別の対策であるSafeguardを、組織のリスクや利用できる資源に合わせてまとめた分類です。具体的な計画ではIG1を出発点に、自社に必要な対策を確認します。

日本語の項目名・説明は初めて学ぶ方向けの当社要約です。CISの正式な要件・翻訳は、末尾の公式資料をご確認ください。

導入負荷の目安 / 6項目

★ 着手しやすい

Control 01★

端末・機器の把握と管理

Inventory and Control of Enterprise Assets

会社で使うPC・スマートフォン・サーバーなどを洗い出し、管理漏れを減らします。

最初の一歩
機器名、利用者、管理担当、利用状況を一覧にし、未登録の機器を確認する。
難易度の理由
台帳から着手可能。自動検出や複数拠点への展開は追加の設計が必要。
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Control 02★

ソフトウェアの把握と管理

Inventory and Control of Software Assets

利用するソフトとその版・サポート状況を把握し、不要・未承認のものを整理します。

最初の一歩
主要なソフトを一覧化し、サポート終了や使われていないものを確認する。
難易度の理由
標準の管理画面から着手しやすい。実行制限や自動収集は発展的な対応。
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Control 05★

アカウントの管理

Account Management

誰のためのアカウントかを把握し、退職者・不要なアカウントを残さないようにします。

最初の一歩
利用者用・管理者用・システム用アカウントの担当を記録し、不要なものを停止する。
難易度の理由
既存サービスの管理機能で始めやすい。利用者・担当者との確認が必要。
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Control 09★

メール・Webブラウザの保護

Email and Web Browser Protections

偽メールや危険なサイトを入口とする被害を減らすため、利用環境を整えます。

最初の一歩
メールの迷惑メール対策、ブラウザ更新、不要な拡張機能、報告先を確認する。
難易度の理由
標準の保護機能で着手可能。組織全体の配信・通信制御には追加設定が必要。
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Control 10★

マルウェアへの防御

Malware Defenses

不正プログラムの実行や拡散を抑え、検知したときに対応できるようにします。

最初の一歩
端末の保護機能と更新を確認し、警告を誰が受けて何をするか決める。
難易度の理由
標準の保護機能で始めやすい。高度な検知や端末隔離の運用は別途検討。
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Control 14★

セキュリティ意識・スキルの教育

Security Awareness and Skills Training

従業員が危険に気づき、役割に合った判断・報告・対応ができるよう学習を続けます。

最初の一歩
不審メール、情報の扱い、異変の報告を短い研修で共有し、理解を確かめる。
難易度の理由
短い研修から着手可能。職種別教育や継続的な効果確認へ広げていく。
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導入負荷の目安 / 9項目

★★ 設定・調整が必要

Control 03★★

データの保護

Data Protection

情報の重要度と保管先を把握し、閲覧・保存・持ち出し・削除の扱いを決めます。

最初の一歩
顧客情報などの保管先と閲覧者を確認し、分類・保存期限・暗号化の方針を決める。
難易度の理由
業務と情報の種類に合わせたルール、権限・暗号化の設定が必要。
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Control 04★★

機器・ソフトの安全な設定

Secure Configuration of Enterprise Assets and Software

初期設定のまま使わず、不要な機能や接続を減らして安全な設定を維持します。

最初の一歩
標準設定を決め、画面ロック、不要な共有、管理用接続の公開範囲を確認する。
難易度の理由
設定変更による業務影響を確認し、例外と変更履歴を管理する必要がある。
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Control 06★★

アクセス権限の管理

Access Control Management

本人確認と権限付与・変更・停止を整え、必要な人だけが必要な情報を扱えるようにします。

最初の一歩
役割ごとの閲覧・変更権限を見直し、多要素認証と入退社時の手順を整える。
難易度の理由
複数サービス間の権限整合や例外対応、業務影響の確認が必要。
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Control 07★★

継続的な脆弱性管理

Continuous Vulnerability Management

ソフトや機器の弱点を継続して把握し、危険度に応じて更新・修正を進めます。

最初の一歩
更新状況と公開された脆弱性情報を確認し、修正の優先順位と担当を決める。
難易度の理由
確認・検証・修正を繰り返す運用と、停止できない業務への調整が必要。
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Control 08★★

監査ログの管理

Audit Log Management

操作やアクセスの記録を集め、異変の発見と事故後の確認に使えるようにします。

最初の一歩
ログの取得対象、保存期間、確認担当を決め、不審な操作を追えるか確認する。
難易度の理由
記録の集約・保護と、実際に確認して対応する仕組みが必要。
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Control 11★★

データの復旧

Data Recovery

事故や障害の後に、必要な情報・システムを信頼できる状態へ戻せるようにします。

最初の一歩
バックアップの対象と保管先を決め、通常環境から分離・保護し、復元を試す。
難易度の理由
保存だけでなく復元時間・完全性の確認と、定期的な訓練が必要。
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Control 12★★

ネットワーク機器の管理

Network Infrastructure Management

ルーターなどの構成・設定・更新を管理し、不必要な接続や古い機器を減らします。

最初の一歩
接続構成と管理担当を把握し、機器の更新状況、管理画面の公開範囲を確認する。
難易度の理由
誤設定で通信が止まる可能性があり、変更計画と技術的な確認が必要。
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Control 15★★

サービス提供者の管理

Service Provider Management

委託先・クラウドなどに預ける情報と役割を把握し、選定・契約・見直しを行います。

最初の一歩
重要な委託先を一覧にし、扱う情報、事故連絡、契約終了時の削除を確認する。
難易度の理由
契約・業務・技術の調整と、相手からの確認情報の収集が必要。
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Control 17★★

インシデント対応の管理

Incident Response Management

事故に備え、発見から連絡・判断・被害拡大防止・復旧までの役割と手順を整えます。

最初の一歩
連絡先、判断者、証拠保全、業務継続の手順を作り、机上で対応を練習する。
難易度の理由
経営・現場・保守先をまたぐ調整と訓練が必要。被害時は専門家への相談も検討。
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導入負荷の目安 / 3項目

★★★ 専門的な設計・運用が必要

Control 13★★★

ネットワークの監視と防御

Network Monitoring and Defense

通信の異常を検知・分析し、被害を抑える対応につなげる体制をつくります。

最初の一歩
観測する通信、通知先、監視時間、遮断・隔離の承認と手順を設計する。
難易度の理由
監視基盤と分析能力、誤検知の調整、継続した対応体制が必要。
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Control 16★★★

アプリケーションのセキュリティ

Application Software Security

自社開発・導入するアプリの企画から保守まで、安全性の確認と改善を組み込みます。

最初の一歩
設計・開発・依存部品・テスト・修正の担当と確認手順を決める。
難易度の理由
開発工程の変更や専門レビューが必要。外注でも要件と確認責任の整理が必要。
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Control 18★★★

ペネトレーションテスト

Penetration Testing

許可された範囲で攻撃を模した検証を行い、防御が実際に機能するか確かめます。

最初の一歩
目的・対象・実施時間・停止条件・復旧方法を合意し、専門事業者と検証を計画する。
難易度の理由
専門的な検証能力と、業務への影響を抑える管理が必要。無許可で実施しない。
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自社の優先順位へ

簡単な項目だけで、終わらせない。

星が少ない対策から着手するのはひとつの方法ですが、重大な弱点や取引先の要請があれば、難しい対策も先に検討します。担当者、確認日、実施記録、未対応の理由を残し、定期的に見直しましょう。

ISO 27001・SOC 2に向けた体制整備と組み合わせる場合も、対象範囲・要件・証跡を別途確認します。CIS Controlsを実施しただけで、認証や報告書を自動的に取得できるわけではありません。

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